埼玉県日高市を流れる高麗川。その蛇行した流れによってできた"巾着袋"のような形状の土地「巾着田」は、我が国最大級の曼珠沙華(ヒガンバナ)の群生地として知られます。
群生地の規模は、長さ600m、幅50mにもおよび、およそ150万本の曼珠沙華が咲き誇っています。
9月中旬から下旬にかけてが見頃で、毎年、花の開花にあわせ「曼珠沙華まつり」が開催されます。(2016年は9月17日~10月2日まで)
本記事の写真は、9月27日に撮影
私は旅行コラムニストとして活動しており、一応、守備範囲は全国各地ということになっていますが、やはりメディアに京都の記事を書くと、反応がいいですね。
最近、オールアバウトに執筆した京都の記事2本をご紹介します。
◆京都の庭園 ゆったりお庭鑑賞は一人旅がおすすめ
京都の庭というと「桂離宮」「修学院離宮」「西芳寺(苔寺)」「天龍寺」などの大きな庭を思い浮かべる人が多いかもしれないですが、もっと"こじんまり"とした、縁側に座ってぼーっと眺められるような庭を7つ紹介させていただきました。
具体的には、『盤桓園(ばんかんえん)』(宝泉院)、詩仙堂の庭、円通寺の借景庭園、『東滴壺(とうてきこ)』(龍源院)、『八相の庭』(東福寺)、青蓮院の庭、龍安寺の石庭です。
allabout.co.jp
◆京都に来て良かった!と思える散歩道7選
京都の代表的な散歩道7選です。「哲学の道」「嵯峨野の竹林の道」「石塀小路」「二年坂・産寧坂」「祗園新橋・花見小路」「上賀茂から鷹峯の光悦寺」「きぬかけの路」を紹介しています。
東京から日帰り可能な神奈川県の丹沢で、"世界遺産"のような美しい景色が見られる場所として、ネットを中心に話題の「ユーシン渓谷」。
丹沢湖に注ぐ玄倉川沿いの林道をさかのぼること6キロあまり、水力発電用の「玄倉ダム」に貯まった水が、神秘的な美しいブルーに見えることから"ユーシンブルー"などとも呼ばれています。
(写真:2015年冬に撮影した"ユーシンブルー")
まるで外国のようなその地名や、目的地に行く途中に、長さ327メートルもあるのに、トンネル内に電灯も窓も一切ない通称「暗闇トンネル」があるなど、冒険的な要素もあり、人気が出ているようです。
(写真:通称「暗闇トンネル」)
私も昨年(2015年)の冬に訪れ、サファイアのようなブルーの川が流れる光景を見て、「これは美しい!」と思い、オールアバウトや監修する雑誌の記事などで紹介させていただきました。
そしてつい先日、前回は冬だったけど、夏はどんな色のユーシンブルーが見られるのだろうと思い、ユーシン渓谷を再訪したのですが、わずか半年の間に色々と状況が変わっていたので、お知らせしたいと思います。
■クマによる人身被害が発生
2016年6月24日に、ユーシン渓谷に向かう玄倉林道内で、ハイキングを楽しんでいた人がクマに襲われる事件が発生したとのこと。
(写真:クマによる人身被害が発生したことを知らせる警告看板)
ちなみに、私が訪れた前の日にも、林道内でクマが目撃されたそうです。
一般的にクマ対策としては、鈴やラジオなど音を鳴らしながら歩くのが有効と言われています。十分にご注意下さい。
■ダムの工事で放水しているため、"ユーシンブルー"がなかなか見られない
"ユーシンブルー"が、最もきれいに見られるのは、水力発電用の「玄倉ダム」です。
ところが、2016年4月からダムの工事がはじまり、ダムに水を貯めずに放流することが多くなり、私が行ったときも水が貯まっておらず、"ユーシンブルー"を見られませんでした。
(写真:放水している玄倉ダム)
「玄倉ダム」を管理する酒匂川水系ダム管理事務所に問い合わせたところ、2018年3月まで工事が続く予定で、期間中はユーシンブルーをきれいに見られるチャンスは少なくなるだろうとのことです。
■無料駐車場が新設されました
ここまで読めば、行くのをやめようと思う人が多いかもしれないですが、ハイキングを楽しみたい人や、「暗闇トンネル」へ行ってみたいという人のために、新設された駐車場に関する情報も書いておきます。
ユーシン渓谷への林道入口である玄倉バス停付近の「丹沢湖ビジターセンター」は、2015年3月に閉鎖になっており、そちらの駐車場は使えません。
しかし、ユーシン人気で人が増えたこともあり、そのすぐそばに、この夏から山北町が無料駐車場を開放しています。
利用可能時間は、朝から夕方17:00までだそうです。
(写真:無料駐車場)
なお、以上の情報は、オールアバウトの記事にも追記しておきました。詳細を知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
先日、記事執筆のため、"小江戸"と呼ばれる埼玉県川越市を訪問してきました。じつは私は県立川越高校の出身。
川越の観光スポットといえば、"時の鐘"、"蔵造りの町並み"、"川越大師喜多院"、"川越城本丸御殿"、"菓子屋横丁"などが思い浮かびますが、知られざる歴史や伝統の表裏も見てみようというのが今回の記事のテーマ。
(川越を代表する景観 蔵造りの町並み)
例えば、
・川越には、栃木県日光、静岡市の久能山と並ぶ「三大東照宮」の一つ"仙波(せんば)東照宮"がありますが、なぜ家康をまつる東照宮が川越にあるのか?
・川越の三芳野神社は、わらべ唄『とおりゃんせ』発祥の地とされますが、なぜ『とおりゃんせ』の歌詞は、"いきはよいよい 帰りはこわい こわいながらも 通りゃんせ 通りゃんせ"と、ちょっと怖いのか?
・蔵造りのどっしりとした構えの町並みは、なぜできあがったのか?
・なぜ、川越はウナギが名物なのか?
など、実際に訪れて調べてみないと分からないことが色々とありました。
今回の記事は、オールアバウトではなく、マイナビニュースに執筆しましたが、ぜひご覧ください。
なお川越城本丸御殿の裏手にある私の母校・県立川越高校では、映画『ウォーターボーイズ』のモデルとなった"男のシンクロ"が、毎年9月、学園祭「くすのき祭」で行われます(2016年は9月3日~4日開催)。
『海街diary』という作品をご存じでしょうか。
"海街"鎌倉で生活する四姉妹を中心に、歴史ある海辺の街ならではの風物や人間模様を描いた、吉田秋生の人気コミックです。
このコミックを原作に、『そして父になる』などを手がけた是枝裕和監督が映画化し、2015年の話題作になりました。
先日、AllAboutに『海街diary』とからめて鎌倉を紹介する記事を書くために、映画のロケ地になったお店や、原作コミックに登場する老舗の和菓子屋さんなどを取材させていただきました。
取材を進めるにつれて思ったことは、よく知っていると思っているお店でも、観点を変えて改めて取材してみると、今まで知らなかった色々な話がきけるなということ。
今回の取材を元に執筆したこちらの記事では、ガイドブックにはまず載ることのない、興味深い話も書けたと思いますので、ぜひご覧になってみてください。
この写真、いったい、どこで撮影したものだと思いますか?
ピラミッドの内部? 映画『インディ・ジョーンズ』の地下宮殿のシーン?
実は、栃木県宇都宮市にある"大谷(おおや)石"の地下採掘場跡「大谷資料館」という場所。
大谷石は、うすい緑色の凝灰岩で、耐久性・耐火性に優れ、軽くて加工しやすいことから、広く建材として使用されています。
とくに二十世紀建築界の巨匠、フランク・ロイド・ライトが帝国ホテルの旧本館に使ってから、その名が一般に広く知られるようになりました。
現在、この大谷石の壮大な地下採掘場跡が資料館として公開され、映画やドラマ、映像作品の撮影のほか、コンサートや美術展、演劇場などとしても注目を集めているそうです。
館内(地下)の気温は真夏の日中でも12度前後しかなく、とても涼しいので、夏の日帰り旅行先として、とてもおすすめです。
「大谷資料館」の詳しいレポートはこちら