東京から日帰り可能な神奈川県の丹沢で、"世界遺産"のような美しい景色が見られる場所として、ネットを中心に話題の「ユーシン渓谷」。
丹沢湖に注ぐ玄倉川沿いの林道をさかのぼること6キロあまり、水力発電用の「玄倉ダム」に貯まった水が、神秘的な美しいブルーに見えることから"ユーシンブルー"などとも呼ばれています。
(写真:2015年冬に撮影した"ユーシンブルー")
まるで外国のようなその地名や、目的地に行く途中に、長さ327メートルもあるのに、トンネル内に電灯も窓も一切ない通称「暗闇トンネル」があるなど、冒険的な要素もあり、人気が出ているようです。
(写真:通称「暗闇トンネル」)
私も昨年(2015年)の冬に訪れ、サファイアのようなブルーの川が流れる光景を見て、「これは美しい!」と思い、オールアバウトや監修する雑誌の記事などで紹介させていただきました。
そしてつい先日、前回は冬だったけど、夏はどんな色のユーシンブルーが見られるのだろうと思い、ユーシン渓谷を再訪したのですが、わずか半年の間に色々と状況が変わっていたので、お知らせしたいと思います。
■クマによる人身被害が発生
2016年6月24日に、ユーシン渓谷に向かう玄倉林道内で、ハイキングを楽しんでいた人がクマに襲われる事件が発生したとのこと。
(写真:クマによる人身被害が発生したことを知らせる警告看板)
ちなみに、私が訪れた前の日にも、林道内でクマが目撃されたそうです。
一般的にクマ対策としては、鈴やラジオなど音を鳴らしながら歩くのが有効と言われています。十分にご注意下さい。
■ダムの工事で放水しているため、"ユーシンブルー"がなかなか見られない
"ユーシンブルー"が、最もきれいに見られるのは、水力発電用の「玄倉ダム」です。
ところが、2016年4月からダムの工事がはじまり、ダムに水を貯めずに放流することが多くなり、私が行ったときも水が貯まっておらず、"ユーシンブルー"を見られませんでした。
(写真:放水している玄倉ダム)
「玄倉ダム」を管理する酒匂川水系ダム管理事務所に問い合わせたところ、2018年3月まで工事が続く予定で、期間中はユーシンブルーをきれいに見られるチャンスは少なくなるだろうとのことです。
■無料駐車場が新設されました
ここまで読めば、行くのをやめようと思う人が多いかもしれないですが、ハイキングを楽しみたい人や、「暗闇トンネル」へ行ってみたいという人のために、新設された駐車場に関する情報も書いておきます。
ユーシン渓谷への林道入口である玄倉バス停付近の「丹沢湖ビジターセンター」は、2015年3月に閉鎖になっており、そちらの駐車場は使えません。
しかし、ユーシン人気で人が増えたこともあり、そのすぐそばに、この夏から山北町が無料駐車場を開放しています。
利用可能時間は、朝から夕方17:00までだそうです。
(写真:無料駐車場)
なお、以上の情報は、オールアバウトの記事にも追記しておきました。詳細を知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。