年末、縁あって、五木寛之氏の『親鸞』を読んでいます。
小説としては大変面白いのですが、史実は遥か遠きけり、という感じでしょうか。
しかし、これは、という一節がありました。
「善導大師が、自信教人信、つまりみずからがえた信心を人に伝えることは、難中の難事だといわれた。しかし、そなたのいっていることは、教人信自信、すなわち仏の本願を伝えることによって、みずからの信をえようという逆の道であるかもしれぬ」
「仏の本願」という部分を別のなにかに置き換えれば、今、私のやっている仕事に客観的な意味づけを行おうとすれば、おそらくこういうことなのかもしれない、と思いました。
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