フリージャーナリスト 森川天喜(あき)の取材記録

フリージャーナリスト 森川天喜の取材記録です

体験型レジャーと着地型観光

最近、『着地型観光』という言葉をよく聞きますね。観光庁のホームページを見ると、従来の物見遊山的な観光旅行に対する概念としての『ニューツーリズム』を、

「これまで観光資源としては気付かれていなかったような地域固有の資源を新たに活用し、体験型・交流型の要素を取り入れた旅行の形態」

と定義しています。(引用元:観光庁ホームページ)

今までの観光が、お客を集客する側の主に都市部の旅行会社が主体だったのに対して、ニューツーリズムは、旅行先である地域の側が主体となって、その地域ならではの体験や交流の場を提供して、お客さんに楽しんでもらうというもの。

先日、オールアバウトに、「体験型レジャー」のまとめを執筆し、まさにこういったものが、『着地型観光』を形成する要素となるわけだと、妙に納得しました。

allabout.co.jp



『着地型観光』は、日本人観光客ももちろんですが、外国人観光客の需要が大きいようですね。外国人は特に、外国人向けにデフォルメされた日本を求めているのではなく、生の日本を体験したいという気持ちが強いようです。

具体的には、畳の上で寝てみたいとか、日本食を食べるだけではなく作る体験をしてみたいとか、日本の祭りに参加したいとか、いろいろあります。

『着地型観光』を成功させる上で、一番難しいのは、地域住民の意識を「観光」に向けること。特に地方に行くと、観光客を歓迎ではなく、むしろ、疎ましくすら思っている方も多いように思います。

課題は多いですが、今後の地方活性化を考える上でも、『着地型観光』というものに真剣に取り組まなければならない時期に来ていることは、間違いないでしょう。