フリージャーナリスト 森川天喜(あき)の取材記録

フリージャーナリスト 森川天喜の取材記録です

もう使ったことあります? スマホでタクシー配車サービス

最近、タクシーに乗って、どうも面倒くさいなと思うのが、目的地までのルートを聞かれること。

土地勘のある場所なら、「この道を通ってもらえます?」と言えますが、観光地などで聞かれても困りますよね?

以前、どうもイライラしているときにタクシーに乗って、

「どのルートで行きます?」と聞かれたので、

「あのね、そんなこと聞かれても、この時間、どの道が混んでるかも分からないですよ。そもそも、あなたプロなんだし、カーナビだって付いてるじゃないですか?」というと、

「お客さんと、到着後にルートで揉めることがあるので、聞くようにしてるんです。」

という話。ドライバー氏の気持ちも分からないではないけど、逆に言うと、それだけ道を知らない運転手が多くて、トラブルになることが多いのかも知れません。

その点、ロンドンのタクシーなどは、タクシードライバーになるのに厳しい試験があるから、プロ意識があるし、目的地を告げれば、ほぼ間違いなく目的地に連れて行ってくれますね。

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allabout.co.jp

 

ロンドンのタクシーは、まず安全と思って良いと思いますが、海外でタクシーに乗るのは、「ぼったくられないだろうか?」という不安が、常につきまといます。

こうしたタクシー業界にも、今、まさにイノベーションが起きようとしているようです。海外の話ですが、米国サンフランシスコ発の「UBER(ウーバー)」というタクシー配車サービスは、注目すべきもの。

雑誌『Wedge』5月号に寄稿された、みやたたくや氏の記事を読むと、その革新性がわかりやすくまとめられています。以下、「UBER」のサービスの概要を紹介します。

一番大きな特徴は、スマホのアプリで配車するということ。スマホから「UBER」のクルマがどこにいるかを確認することができ、「乗りたい場所」「乗りたいタイミング」にクルマを呼ぶことができ、サンフランシスコ市内なら、どんな時間帯であってもほぼ5分以内で配車可能。いわばタクシーのオンデマンド。

また、アプリに目的地の住所を入力すれば、経路がドライバーのアプリに表示されるので、上述した、ドライバーとの経路の交渉はおろか、目的地を伝えることすら不要になります。

これが、世界共通のプラットホームになれば、言葉の通じない国に行ってもスムーズにタクシーに乗車可能になるし、経路が表示されるから、ぼったくられる心配をすることも少なくなるでしょう。

そのほか、アプリに登録したクレジットカードから決済されるので、降車時のお金の支払いが不要、毎回、運転者を評価する仕組み(お客も運転者から評価される)があるなど、様々な特徴があります。

さて、このサービス、実は日本でも導入済み。すでに利用したことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんね。東京のほか、福岡でもサービスが開始されています。

UBER TOKYO

 

UBER FUKUOKA

 

更に類似の配車サービスも、いくつか登場してきているので、今後は競争の激化も予想されます。

markezine.jp